大学生でバイトをしないやつはクズだっていう話、ネットなんかでよく見かけますよね。
そういうのを見て、バイトしなくちゃダメかなあ…学業優先じゃダメなの?って思っている方もひょっとしたら多いんじゃないでしょうか。
この記事では、バイトは本当にした方がいいのか気になっているあなたに、大学生がバイトをすることのメリットやデメリットをお伝えします。
この記事を見れば、モヤモヤしていた気持ちがスッキリすること間違いなし!です!
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「大学生でバイトしないやつ」本当にクズなの?
「大学生ならバイトするのが当然!バイトしないなんてクズ!」
「親の金で遊んでいるなんて許せない!」
…と、バイト肯定派からはかなり厳しい意見が出されることが多いですね。
感情に流されることなく、まずはデータに基づく事実認識からいきましょう。
結論から言うと、大学生でバイトしていない人ってけっこういて、「うーんこれならしょうがないかも」といったような理由もあるんです。
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大学生でバイトをしない人の割合
※↑上の表参照
日本学生支援機構(学生向けの奨学金を出しているところですね)が、平成28年に行った調査では、昼間の大学に通っている人の中で、バイトをしている大学生は83.6%です(上の表の赤文字)
逆に言うと、バイトをしていない大学生は16.4%ですから、かなりの少数派といえるかもしれません。
ただし、その中で「家庭からの給付のみで就学可能な人」=「別にアルバイトしなくてもやっていける人」は実は47.5%もいるんです。
※↓下の表の青文字参照
「就学可能」というのは「生活費と学費をまかなえる」という意味ですから、おこづかいや何か買いたいものがあるからアルバイトをしているというのが実情でしょう。
おこづかいが欲しくてアルバイトをしているだけの人から「バイトしないなんてクズ!」という意見はちょっと極端すぎる感じがしないでしょうか?
このように実情をデータに基づいて細かく見ていくと、「お金がないので自分で稼がないと大学生活を送れない人」「自分で学費や生活費を稼いでいる大学生」というのは、実は全体の36.0%しかいません。
残りの64%はアルバイトをしなくてもやっていける大学生で、その中の一部の人はおこづかいが欲しいのでバイトをしている、というのが実情といえるでしょう。
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バイトをしない理由
バイトをしている人、していない人の割合はわかりました。
重要なのは、バイトをしていないとしても、「なぜバイトをしていないのか?」です。
ほとんどの場合、親から十分な経済援助を受けていたり、奨学金をもらっていて、アルバイトをする必要がないからでしょう。
奨学金というのは実質的には単なる借金ですから、将来的に働いて返すのであれば、現在アルバイトをして学費を払っている人と負担はまったく同じということになりますね。
大学生活は高校までと比べると休みは多いですが、ゼミやサークルに入っていればけっこう忙しいものです。
とくに理系の大学は学年が上がるに従い研究が多くなり、バイトをする時間もなくなってくるというのが実情です。
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大学生はバイトをしないほうがいい?
それでは、大学生は稼ぐ必要がなければバイトをしない方がいいのでしょうか?
結論から言うと、金銭的余裕がない人や就職活動に生かしたい人はバイトをするのが良いけれど、大学の学業やサークル活動が忙しい人は必ずしもバイトをする必要はないと思います。
「バイトをして自分で稼いでいる」というとなんだかものすごくしっかりしている学生のように思いますが、社会に出てから考えると、「バイトなんかより、学生時代でないとできないことに時間を使うべきだった」という後悔をする人は実は少なくないのです。
以下では、大学生がバイトをするメリットやデメリットについてもう少し具体的に見ておきましょう。
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大学生がバイトをするメリット
バイトをする場合のメリットは、次の3つです。
大学生がバイトをするメリット
- ①おこづかいを稼げる
- ②社会経験を疑似体験できる
- ③いろいろな人と出会える
順番に見ていきましょう。
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①おこづかいを稼げる(ただし社会に出てからのお給料を考えると少ないよ)
バイトをする目的の第一はもちろんお金ですね。
親からは最低限の生活費だけ仕送りとしてもらっていて、遊ぶお金はアルバイトでまかなうようにいわれているという人も多いかもしれません。
ただし、大学生がまじめに勉強しながらアルバイトで稼げるお金って月給でどれぐらいでしょう?
夕方ぐらいまでは講義があって、そこから居酒屋などで時給1000円でアルバイトしたとしたら、1日6時間働いたとしても日給6000円。
週5日出勤したとしても1か月で稼げる金額は12万円程度ということになります(時給1000円×6時間×週5日×4週間=12万円)
大学生がアルバイトで稼げるお金は?
- 時給1000円のアルバイト
- 1日に6時間勤務
- 週に5日出勤
↓
1000円×6時間×週5日×4週間=月給12万円
大卒の社会人初任給は20万円ぐらいですから、生涯賃金として後から取り戻そうと思えばそれほど難しい金額というわけではないかもしれませんえ。
こう考えると、アルバイトが「大学時代でないと絶対にできないことか」といわれると微妙な感じがしますね。
ただし、大学時代でないとできないことを達成するために、一時的にアルバイトを頑張ってお金を貯めるというならちょっと話は違ってくる感じもします。
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②社会経験を疑似体験できる
アルバイト先の店長や社員さん(社会人)の中に混じって仕事をすることは、社会経験を疑似体験するのにつながるというメリットがあります。
ただし、注意点として「社会に出るときには、アルバイトの体験は思ったより重要視されない」という点があります。
新卒の就活面接対策として、「大学時代に頑張ったことはなんですか?」という試験官からの質問に対して、「大学時代に頑張ったのはアルバイトです。社会人として働くことの厳しさを学びました」という回答をしてしまうと怒られる…というのはよくある失敗談です(社会人とアルバイト一緒にすんなよ的な感じで怒られる)
ただ、大学時代のバイトは、本格的に社会に出ていく前の予行演習という意味合いは確かにあるでしょう。
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③いろいろな人と出会える
大学生活だけでなく、バイトをすることでいろいろな人と出会うこともできるのはメリットといえます。
大学の中だけにいると、「大学生」という属性の人間が世の中にたくさんいるように思ってしまいがちですが、実は社会全体で大学生というカテゴリに属している人はものすごく少数派です。
大学全入時代、選ばなければ大学には確実に入れる時代、とはいっても、家庭の事情や早くお金を稼ぎたいなどの理由で大学に行かない人はたくさんいます。
また、大学を出ていったん社会に出たけれど、別のことがやりたくなっていったん会社を辞めてフリーターをしているという人もたくさんいるでしょう。
そういった人たちとアルバイトを通して出会うことは、あなたの視野を広げることにつながりますし、「もし大学卒業後に入社した1社目の会社で失敗して辞めることになっても、やり直しはいくらでもきく」ということを身をもって知ることができるのは重要なことだと思います。
そこでさまざまな人間関係を学ぶことは、社会に出てからも役立つと言えますね。
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大学生がバイトをするデメリット
次に、大学生がバイトをすることで受けるデメリットについても見ておきましょう。
大学生がバイトするデメリットは次の2つです。
大学生がバイトをするデメリット
- ①勉強や遊びの時間が圧倒的に減る
- ②学業や友達関係以外のことでストレスを感じることになる
こちらも順番に見ていきます。
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①勉強や遊びの時間が圧倒的に減る
当然ながら、バイトをしている人は、していない人と比べると時間の余裕が圧倒的に少なくなります。
大学生は夏休みも長く、授業も工夫次第では自由な時間がかなり多いものですが、その時間をどのように使うか?は慎重に判断する必要がありますね。
サークルのゆるい関係で友達とつながったり、旅行に行ったり短期留学したり…というのは、大学生時代でないとなかなか難しいことです。
当然これらをするためにはお金がある程度必要になりますが、アルバイトでさらに時間を消費して稼いだお金で遊んで、またお金がなくなってアルバイトをして…とやっていたら、あっという間に大学生活は終わってしまいます。
可能なのであれば親に頼ってしまうのも一つの手段です。
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②学業や友達関係以外のことでストレスを感じることになる
また、バイトはいい職場に当たれば楽しく過ごせますが、ブラックな職場だったり人間関係がうまく行かなかったりすれば、精神的ストレスを抱えてしまうこともあります。
ブラックな職場(特に大学生アルバイト)というのは世の中に確実に存在していますから、注意が必要であることは知っておいてください。
大学生が健全な環境で1日3時間程度~でアルバイトを始めるなら、優良な求人だけが登録されている求人サイトを活用するようにしましょう。
※↓塾講師のバイトも大学生ならではの高時給ですから時間を確保しながらアルバイトをしたい方は選択肢に入れてい見ると良いかもしれませんね。
大学生がバイトをしないで稼ぐ方法はある?
今の時代、「バイトなんかしなくても稼ぐことはできる!」というネット情報はよく見かけますよね(怪しさマックスですが…)
いくつか具体的な稼ぎ方をご紹介しましょう(ただし、結論からいうと普通にバイトするほうがおすすめ)
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①アフィリエイトやyoutubeで稼ぐ
Twitterやブログに広告を貼って稼ぐアフィリエイトや、youtuberなどは最近流行ですよね。
ただし、誰でも簡単にできるものではなく、アクセスを稼ぐためのノウハウや、地道に記事を量産する必要があります。
さらにいうとyoutubeで稼ぐのはヒカ◎ンさんや、はじめしゃ◎ょーさんが稼ぎ始めた時期と比べるとライバルだらけになっていますから、よほど努力しないと厳しいというのが実情です。
上手にサイトや動画を作って、バイトでは稼げないほどの大きな収入を得ている人もいますが、ほんのひと握りというのが実際のところです(youtubeは顔出ししないといけないというのもネック)
アフィリエイトやyoutubeで月に5000円以上稼げている人は全体の5%しかいないのが実情というデータもありますね(※社会人の人も含めての数字です)
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②アンケートやポイントサイトで稼ぐ
マクロミルなどのアンケートサイトやポイントサイトでコツコツとポイントを稼ぐ方法もあります。
大きな金額にはなりませんが、こまめに行えば完全在宅でおこづかい程度は稼げるでしょう。
ただし、アンケート1件につき数十円~300円ぐらいのものばかりですから、稼げるのは月に数千円程度だと思っておいた方が良いです。
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③ヤフオクやメルカリなどのオークションで稼ぐ
身の回りの不用品や、安く仕入れた古本や古着などを、ヤフオクやメルカリなどで販売する方法もあります。
仕入れる場合は初期費用がかかったり、売れなかった場合に在庫を抱えるというリスクがありますが、うまく行えればけっこうな収入を得られる方法です。
※↓使っていないスマホは買取に出したりするとけっこう高値で売れたりします。
>>携帯電話の買取なら【携帯買取アローズ】
ただ、せっかく仕入れた商品が売れなかったような場合には「稼ごうとしたのにむしろマイナスになってしまった…」ということもあり得ます。
流行のブランド商品にくわしいとか、レアな掘り出し物を安い値段で仕入れられる場所を知っているという人以外は、避けたほうが無難かもしれませんね。
確実にお金を稼ぎたい!という人はまずはアルバイトで月給10万円ぐらいを稼ぐところから始めるのが安全だと思いますよ。
まとめ
今回は、大学生のアルバイト事情について見てきました。
大学生はバイトをしなくても、クズというわけではありません。
するかしないかは、それぞれの事情で決めればいいことです。
アルバイトをするにしてもしないにしても、どちらにもメリットデメリットがあって大学生活という貴重な時間は限られています。
最善の選択をして、悔いのない大学生活を送ってくださいね!
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