なんの意味があるのかよくわからない講義…。
だらだらとした雰囲気のサークルややけに上下関係にうるさい部活動…などなど、大学なんて行く意味なんてあるの?と疑問に感じてしまっている大学生の方も少なくないかもしれません。
この記事では、「大学って行く意味あるの?」「大学に行く意味がなさそうだから中退してもう就職しようかな…」と悩んでいる方に向けて、大学に行く具体的な意味について解説します。
いろんな角度から大学に行く意味について説明してみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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「大学は意味ない」よくある主張9個
さまざまなシーンで「大学なんて行く意味ない」という意見を聞くことがありますよね。
以下では、それらの意見を紹介しながら、大学に行く意味について考えていきましょう。
①「東大中退のホリエモンが大学なんて行かなくていいと言っているから行く意味ない」
ホリエモンこと堀江貴文さんはいろんな問題についてわかりやすく斬新な視点で意見を述べていますね。
ホリエモンの大学についての主張は「日本の大学は実務的に使える教育を一切やっていないから、大学を出て企業に入っても即戦力として役に立たない」という主張です。
いや、日本の大学なんて出たところで即戦力になんかならないんですよ。東大を含めてほとんどの日本の大学は実務的に使える教育なんて一切やっていませんから。
僕の時代も東大にはコンピュータサイエンスの学科すらなく、似たような学科でもプログラミング言語ではパスカルなんて教えていたくらいです。もっと実用的な言語を教えないとIT企業に入ったところでまったく役には立たない。
いまも似たようなもので、大学で実務に役立つネットワークの知識を学んだ学生なんてあんまりいないのが実情。
だから東大生は能力は高いんだから就職活動なんてせずに、やりたいことをやればいいんですよ。きっと本当はやりたいことがあるのに、そんなことは夢にすぎないとでも思っているんじゃないですかね?
この点、そもそも日本の大学は、企業に入って即戦力として活躍できる人材を育成することを目標としていないということが言えると思います。
なので、「実務で役に立つ知識や技能を身に着けるために学校に行きたい」と考えている人にとっては、大学に通った場合に思うような満足感を得られないケースが多いのは確かです。
例えば、東京大学の教育目標は、次のようになっています(ホリエモンは東大中退)
東京大学は、東京大学で学ぶに相応しい資質を有するすべての者に門戸を開き、広い視野を有するとともに高度の専門的知識と理解力、洞察力、実践力、想像力を兼ね備え、かつ、国際性と開拓者的精神をもった、各分野の指導的人格を養成する。(東京大学憲章より)
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上の文章を見るとわかるように、実際に仕事をするときに役立つ知識や技能よりも、「人格を育てる」ということを目標としているのです。
一方で、多くの人が大学を卒業したら就職するという現実はありますから、ホリエモンが主張するように「実務的に使える教育」という点にも力を入れていく必要があるといえます。
重要なことは、学生自身が大学の教育の目標としていること(上の東京大学憲章を参照)を理解し、「大学ではこういうことは教えてもらえるけれど、こういうことは教えてもらえないから、自分で何とかしないといけない」ということを考える必要があるということですね。
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②「大学でできることは、他の手段で代用できるから行く意味ない」
確かに、どんな情報もパソコンやスマホで簡単に手に入る現代では、大学で得られる多くの知識は、大学に行かなくても手に入れることができます。
しかし、問題は、その大量の情報を整理、分析して、使いこなすことができるかです。
それが一個人でできる人であれば、大学に行く意味は、ほとんどないのかもしれません。
先に出てきた堀江氏は、そうなのかもしれません。
ただ、世の中の大多数の人は、そんなことはできないから、大学に行くのです。
大学に行って、整理、分析された情報を教わったり、情報の整理、分析の仕方を学んだりするのです。
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③「大学の講義なんて社会に出たら1つも役に立たないから行く意味ない」
大学の授業が役に立たないと考える人は、それを生かすことができる仕事に就いていないかもしれません。
もしくは、就いた仕事で生かせるだけのことを、大学で学んでいなかったのかもしれません。
まずは、本気で大学の講義に取り組んでみてはどうでしょう。
そして、そこから学んだことを、本気で生かせる仕事を探してみてはどうでしょう。
初めから意味がないと決め付けていたら、そこから学ぶことはほとんどないはずです。
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④「今の時代、学歴に価値がないから行く意味ない」
確かに、今の時代、企業は学歴だけで採用を判断しません。
企業は、その人がどういう人で、どんなスキルをもっているのかを見極めて採用します。
しかし、筆記試験や面接で得られる情報は、そんなに多くはありません。
もし採用試験での評価が全く同じ人がいた場合、次のように判断することができます。
- 大学を卒業しているなら、試験で一定の成果を出す学力があり、受験勉強を乗り切るだけの集中力と粘り強さがある
- 〇〇大学を卒業しているなら、それに見合うだけの努力と特定の分野での才能が認められる
- 〇〇大学の△△学部で学んだのなら、4年間その分野について研究し、知識や技能、思考力を身に付けている
つまり、学歴というのは、一種の資格と考えることができるのです。
学歴は絶対的なものではないですが、人を評価する一つの指標にはなります。
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⑤「職人にでも弟子入りして手に職をつけたほうがいいから行く意味ない」
確かに、職人に弟子入りして、腕を磨く職業に就きたいなら、そうしましょう。
しかし、そういった職業をめざすつもりの無い人や、何をめざしたらよいかまだ分からない人にとっては、大学に行かない理由にはなりませんね。
「とりあえず手に職を」という考え方なら、特定の大学で得られる資格も同じような意味があります。
自分の状況に合わせて、大学は選択肢の一つとして考えるべきでしょう。
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⑥「教授のレベルが低いから行く意味ない」
結論としては、大学や教授によります。
大学の講義は、一方的に専門的な話を聞くだけのつまらないものも多いです。
自分に興味のある研究ばかりしていて、教えることに力を注いでいない教授もいます。
しかし、もちろん、人格者で、すばらしい講義をしてくれる教授もたくさんいます。
レベルの高い教授の講義を受けたければ、大学や教授についての情報を入学前に入手する必要があります。
そして、目標とする大学や学部を決めて、入学できるように全力で受験勉強しましょう。
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⑦「大学はコスパが悪いから行く意味ない」
結論としては、どのように大学生活を送るかによって、コスパはよくも悪くもなるでしょう。
確かに、大学の学費は高額です。
バイトや遊びに時間を費やすだけなら、コスパどころか全くの無駄金です。
しっかりと目的をもたず、なんとなく講義を受けていても、コスパは低いでしょう。
しかし、目的をしっかりともち、本気で学び、就職してそれを生かすことができたなら、学費以上に価値のあるものが得られるのではないでしょうか。
学歴という肩書きに、充実した大学生活という中身が伴っていれば、それは世間に誇ることができる資格になります。
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⑧「バイトや遊びに時間を費やすだけだから行く意味ない」
これは、大学の問題ではありません。
間違いなく、本人の問題です。
そんな人は、大学に行く意味がありません。
思いっきりバイトして、思いっきり遊んでください。
それも一つの生き方であり、ある意味、勉強の場でしょうから。
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⑨「大学でやりたいことが見つかるわけではないから行く意味ない」
大学に行ったからといって、必ずやりたいことが見つかるわけではありません。
とりあえず就職して見つけるのも一つの方法です。
バイトしながら見つけるのも一つの方法です。
海外を旅して見つけるのも一つの方法です。
でも、やりたいことが見つかるかは分かりません。
前述したように、大学で本気で学ぶ中で、やりたいことが見つかるかもしれません。
大切なことは、自分が納得できる場で、本気で努力することだと思います。
そういう人には、きっとやりたいことが見つかるはずです。
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まとめ
この記事では、「大学に行く意味はない」という主張に対して考察しながら、大学に行く意味について考えてきました。
大学に行くことに意味があるだけではなく、大学で「何のために」「何を」「どのように」学ぶかを考えて、主体的に学ぶことにも意味があるのです。
あなたの大学生活が、少しでも意味のあるものになることを願っています。
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